<ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>
HiProMineというポーランド企業をご存知だろうか。
この企業は2015年に設立し、昆虫や家畜の未利用部分を用いた代替タンパク質を製造している。これらのタンパク質は主にペットフードや魚の飼料として使われている。HiProMineはタンパク質の高まる需要に応える、食料廃棄を削減する、昆虫の可能性を利用するという3つの問題を達成することで、自然への負荷を減らそうとしているのである。昆虫タンパク質は従来の動物から得られるタンパク質よりも水の使用量や二酸化炭素の排出量を大幅に削減することができる上、100パーセント無駄なく使用することができる。
そんなサステナブルなHiProMine社は7月末に国家経済銀行(BGK)から3327万ユーロの融資を受けると発表した。この融資でHiProMine社はKarkoszówに飼育材料生産工場を建設し、Robakowoには昆虫の遺伝子繁殖センターを建設する。新施設での生産開始は2024年前半を予定している。近年、肉などの動物タンパク質の値段が高騰していることから、昆虫タンパク質を用いたペットフードはさらに需要が高まることが見込まれる。昆虫タンパク質を人間の食べ物として取り扱う予定はないようである。
今回の融資は輸出信用機関(ECA)を利用したものであり、BGKの経営委員会メンバーであるMarek Tomczuk氏は「BGKの包括的な支援により、同社は海外市場での本格的な生産と開発を開始することができる。」とコメントしている。
※ECA:各国政府が自国の輸出促進等のために設立した貿易保険事業者
世界でも昆虫タンパク質を製造している企業はまだ少ない。ポーランドのサステナブル企業、HiProMine社がこれからどのように事業を拡大していくかに注目である。
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