2021年2月15日月曜日

オーガニックコットンの高まり

<ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>


オーガニックコットンとは農薬や化学肥料を3年以上使っていない土地で太陽や水、大地など自然の恵みを活かして栽培されたコットンである。ポーランドをはじめ、ヨーロッパ諸国では、環境や健康に配慮したナチュラルフードだけではなく、オーガニックコットンを使用した衣服や繊維製品においても意識が高い。ポーランドではLILorganicなどのオーガニックコットン100%のアパレルブランドが人気だ。(写真1)


写真1

 

一般的に、オーガニックコットン(写真2)は化学薬品の使用による健康負荷、環境負荷を最小限に抑えていることや児童労働の禁止などの基準にクリアして初めて、オーガニック認定を受けることができる。よって、オーガニックコットンを使用するメリットとして、土壌、水質汚染の軽減、労働者に安心、安全な労働環境を提供できることが挙げられる。そして、持続可能な開発目標、SDGsの観点からは「つくる責任、使う責任」という目標が達成可能である。


写真2


近年日本でも、オーガニック食品の高まりと同様に、特に繊維製造業界でのオーガニックコットンの使用が高まりつつある。東洋羽毛工業会社は、2020年にオーガニックコットン100%の羽毛掛け布団、BIOSLEEPを発売した。BIOSLEEPはポーランドで公的認定された認証機関「AGRO BIO TEST」の認証を受けた農場で育てられたポーランド産オーガニックグース(写真3)の羽毛とインド産のオーガニックコットン100%を使用した羽毛布団だ。また、ユニ・チャームもオーガニックコットン配合表面シートを使用した紙おむつ、ナチュラルムーニーを開発した。実際に、ナチュラルムーニーは従来品より柔らかく、安心できる素材を使用していると人気が高い。


写真3


また、最近では食からコスメ、アパレルまであらゆる分野でのオーガニックの普及を目的としたオーガニックの展示会も開催されている。オーガニックフォーラムジャパンOFJ)は2016年から、Organic Lifestyle EXPOを企画開催している。展示会では企業、消費者、業界関係者が交流する場が設けられる。例年200社を超える企業が出店し、来場者も2万人を超えており、年々の盛り上がりの増しからオーガニック志向の高まりがみられる。(写真4)



写真4


 地球温暖化や大気汚染染などの環境問題が地球規模で課題とされている中で、ナチュラルフードやオーガニック食品だけではなく、繊維業界など多様な分野で自然環境への負荷に配慮した商品が求められている。次回、若者の間に大ブームを引き起こしているナチュラルコスメに注目したい。


 出所 

写真1 LILorganic. a5eaa5eba5.html

写真2 KIREILABO. オーガニックコットンって何がいいの?. 

 
 写真4 オーガニックフォーラムジャパン. https://ofj.or.jp/lifestyle.html

2021年2月8日月曜日

ナチュラルフードにみる食の多様化

 <ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>


近年、ポーランドでは「ナチュラルフード」※1と呼ばれる有機食材や無添加食材などのオーガニック製品やビオ製品をライフスタイルに取り入れる人たちが増えている。ナチュラル志向の高まりと共に、ナチュラル製品の市場が急成長を遂げている。



首都ワルシャワ
では、毎週土曜日にビオバザール※2(右写真)が開催され、オーガニック専門店やセレクトショップが数多く並ぶ。ポーランドのナチュラルフードには、天然素材の肉、魚、オーガニックジュースやビオワイン、有機野菜、その他にも小麦粉の代わりに豆や米を原材料とするパスタや砂糖の代わりにデーツを使用しているお菓子などがあり、人気が高い。

 

ポーランドのナチュラルフードやオーガニックフードの人気の背景には、安全性と環境に配慮した生産方法がある。ナチュラルフードやオーガニックフードは、化学処理された肥料や農薬を一切使わず自然の力のみで作られる。そのため、大量生産された商品に含まれる食品添加物や残留農薬、更に遺伝子組み換え技術が原因とされる健康被害のリスクを低減できる。実際に、グリンピースの実験によると、オーガニック食材だけの食事をすることで発癌性リスクとされる体内の残留農薬量を軽減できることが証明されている。さらに、環境に配慮したオーガニック製品は、2015年に国連サミットで採択された持続可能な開発目標、S D Gsの17の目標のうち、気候変動対策、陸の豊かさを守ることなどを含む6項目が達成可能と考えられ、環境への負荷が少ない。

 

一方、日本でもナチュラルフードの消費者ニーズは高まりつつあり、ナチュラルフードを促進する取り組みが増加している。2021年の2月17日には、東京ビッグサイトで4度目となる「ナチュラルフード・新レシピ発掘オーディション」が開催される。このイベントはナチュラルフード市場の拡大、そしてナチュラルフードプロダクツの品質向上を目的とし、ナチュラルフードを使用したレシピを介して料理人と企業をつなぐプログラムである。予選を勝ち抜いた料理人はこんにゃく麺や粒こんにゃく、ローズソルト、大豆ミート、オーガニック焙煎玄米パウダーなどのナチュラル素材を使用しヘルシーで美味しいレシピを作り、競い合う。

 

日本ではナチュラルフードの流通量がまだまだ少なく、高価な価格、生産時の手間、高い人件費といった課題も見受けられる。しかしながら、自然循環機能を活用したオーガニックの生産、加工方法は人や環境に優しく、今後、持続可能な未来を作っていくうえで「ナチュラル」や「オーガニック」は重要なキーワードである。自然との共生が求められる今、世界規模でナチュラルフードやオーガニックフードなど食の多様化のニーズに応えることが喫緊の課題となっている。

 

※1ナチュラルフード…動物性食品と食品添加物を一切使わない天然素材の食品、有機野菜や無添加食材

 

※2BioBazar  pierwszeństwo dla seniorów! https://biobazar.org.pl/warszawa/2020/10/15/biobazar-pierwszenstwo-dla-seniorow/

 

2021年2月2日火曜日

海外投融資情報財団、フォルタク&カラシンスキ法律事務所共催

ウェビナー「ポーランドにおけるインフラ・プロジェクト」のご案内


<ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

 

 

ポーランドは、エネルギー政策の変換期を迎えています。本ウェビナーでは、原子力発電、太陽光発電、水力発電、ごみ焼却発電などのエネルギー分野における新規プロジェクトや入札案件に伴う市場参入機会をご紹介します。

交通インフラについては、新中央国際空港のプロジェクト紹介、2021年以降の鉄道・高速道路への入札情報、新グダンスク港の官民パートナーシップ・プロジェクトへの参入情報、ウッチ国際空港の売却案件などを取り上げています。

今回のウェビナーには、投資時に優遇支援を与える権限を持つウッチ経済特区をゲストとして迎えています。ウッチ経済特区のほうから、ポーランドの概要や現状を解説いただきます。

 

 

アジェンダ

  1. ご挨拶・アジェンダ紹介:フォルタク&カラシンスキ法律事務所 パートナー弁護士 スワボミール・カラシンスキ
    (英語、スライド日本語)
  1. POLAND of OPPORTUNITIESウッチ経済特区 ビジネス発展・サポート部 部長代理 パヴェウ・クリムチャク氏 (英語、スライド日本語)
    ポーランドの概要、交通インフラの現状、ポーランド中央部の潜在性、新ポーランド国際空港プロジェクト、鉄道網のプロジェクト、ポーランドにおけるポスト・パンデミック、対外直接投資、ポーランドの投資地域、ウッチ経済特区について
  2. ポーランドにおけるインフラ・プロジェクト フォルタク&カラシンスキ法律事務所 ジャパン・デスク主任 岩本恵理(日本語)
    1)エネルギー関連プロジェクト:原子力発電、太陽光発電、水力発電、ごみ焼却発電、風力発電、利用が見込める助成金、優遇支援は得られるか
    2)交通インフラプロジェクト:鉄道、高速道路、グダンスク港大型プロジェクト、ウッチ国際空港売り出し案件

 

ご視聴には、ホームページへのログインが必要となります。

下記の視聴専用URL、アクセス用ログインID・パスワード(2021222日まで有効)をご利用ください。

 

ポーランドにおけるインフラ・プロジェクト ビジネス参入のチャンス

配信期間: 202121日(月)~2021222日(月)

視聴URL https://www.joi.or.jp/modules/movie_open/index.php?content_id=495

 

ログインID FK_JOIwebinar

Password webinar2101

視聴URLクリック後、画面中央(画面左側ではなく)のログイン・ボックスに上記を入力の上、ログインしてください。

 

ウェビナー「ポーランドにおけるインフラ・プロジェクト ビジネス参入のチャンス」

主催:一般財団法人 海外投融資情報財団、フォルタク&カラシンスキ法律事務所
参加:無料
言語:一部日本語、一部英語

所要時間:60

 

ポーランドに進出を考える企業様、ぜひご覧ください。