ウクライナに対するポーランドのビジネス面での支援
―ウクライナ人のためのビジネスアドバイジングセンターがワルシャワに設置―
<ポーランドとウクライナについて、ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>
今年2月24日、ロシアによるウクライナへの侵攻が始まった。ウクライナと国境を接するポーランドは、侵攻開始直後より人道や軍事など様々な面においてウクライナを支援してきている。経済・ビジネス面においては、ウクライナ企業の活動存続の支援や、ポーランドへの移転のサポートなどを行っている。
そして今年5月、ポーランドとウクライナの政府機関らの協力のもと、ウクライナ政府始動のビジネスアドバイジングセンター、Diia.Businessの初の海外支部がワルシャワに設置された。このアドバイジングセンターは、ポーランドに避難しているウクライナ人にビジネス活動に関するコンサルティングや、雇用、住まい探し、各種行政手続きなど生活面での支援を無料で提供する。避難民の当面の生活をサポートするだけでなく、ウクライナ企業の活動の存続やポーランドでのビジネスの創出、ならびにウクライナ経済への打撃を軽減することが期待されている。
写真:ポーランド投資貿易庁より(https://www.paih.gov.pl/_img/_pictures/45073.jpg)
Diia.Businessとは、ウクライナのデジタル変革庁始動の、投資、企業活動、輸出などの促進を図る国家規模のプロジェクトである。起業や既存ビジネスの発展のための情報を提供するオンラインフォーマットと、コンサルティングや学習セミナー、イベントスペースを提供するアドバイジングセンターとで構成されており、今回ポーランドに新たに設置されたのが後者である。先述の通り、雇用や住まい探しなどの短期的な支援に加え、ウクライナのビジネス活動を継続・促進させ、経済へのダメージを抑える長期的な狙いもある。ロシアによる侵攻が続く間は勿論、終息後も要望に応じて活動を続ける方針であるという。
今回のDiia.Businessアドバイジングセンターの擁立に参画したポーランドの開発・技術省及び投資貿易庁は、引き続きウクライナの経済再建や物資支援に取り組む意欲を示している。今後も、政府機関をあげてのウクライナへの支援が行われていくことが期待される。
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