2021年3月16日火曜日
コロナ禍におけるポーランドのEコマース市場
2021年3月5日金曜日
ヴィーガンに優しい都市・ワルシャワ
<ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>
2019年にStatista が行った調査によると、ポーランド人口の8.1%がヴィーガン※1であり、同年に行われたHappy Cowの調査では、首都ワルシャワは世界で6番目にヴィーガンにとってフレンドリーな都市として選出された。
◉ワルシャワのヴィーガンレストラン
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ヴィーガンラーメン店 / Uki Green |
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ヴィーガンバーガー/Krowarzywa |
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ヴィーガン寿司 / Youmiko vegan sushi |
ワルシャワではUki Greenという日本人オーナーのヴィーガンラーメン店やヴィーガン寿司屋、ヴィーガンバーガー店のKrowarzywaが人気を博している(写真上)。そして、市内のヴィーガン料理店はその美味しさにも引けを取らず、Krowarzywaのヴィーガンバーガーは、肉を使用したバーガーを抑え、‘The Best Burger in Warsaw Award’で2度、一位を獲得した。ワルシャワの他にも、ヴロツワフ、クラクフ、グダニスクなどの都市でヴィーガンレストランが続々とオープンし、今ではポーランドはヴィーガン文化が広く浸透するヴィーガン先進国として世界をリードしている。動物性由来の食材を制限するビーガンの間では、植物由来原料の豆腐などの豆製品やグルテンミート、穀物、野菜、果物、ナッツ、海藻などが人気だ。
◉日本のマクロビ
日本にもマクロビという食事法がある。マクロビとは身土不二(その土地の旬の食材を食べること)、一物全体(残さず食べること)、陰陽調和(季節に合わせて温かい・冷たいものを食べること)の三つを軸に、日本人が考案した、健康を考慮した食事法だ。「食べてはいけない」などの制限はなく、ストイックではないため、食生活を見直したい人が気軽に取り組める健康志向の食事法なのではないか。
◉日本のスーパーフード海外進出の可能性
ポーランド含め、世界中でヴィーガン市場が急成長を遂げる今、植物性由来の高野豆腐や納豆、梅干しなど日本のスーパーフードの海外への普及の可能性は高いのではないか。日本でもヴィーガンをめぐっては健康面、アニマルウェルフェアなど様々な点から議論が交わされているが、私たちは食の多様化に対応していかなければならない。
ヴィーガン※1…一般的に「完全菜食主義者」と訳される。ベジタリアンの一種で肉、魚、乳製品、蜂蜜などの動物性食品をいっさい口にしない人。
<参考>
Statista. https://www.statista.com/statistics/1133308/poland-vegans-and-vegetarians/
Happy Cow. https://www.happycow.net/vegtopics/travel/top-vegan-friendly-cities
2021年3月3日水曜日
オーガニックコスメ市場の行方 〜ポーランドと日本を比較〜
<ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>
近年のSDGsやパリ協定の採択以降、人々のサステナビリティへの関心が急速に高まりつつある。同時に、世界中で高まるオーガニック志向がコスメの分野にも波及してきている。オーガニックコスメの定義が日本では定まっていないが、基本的に農薬や化学肥料を使用しない植物由来成分を配合した化粧品を指す。化学農薬を使わないため、肌にも負担が少なく、環境保護にも貢献する。
ポーランドでも、平均給与の上昇による生活水準の向上に伴い、環境への配慮や健康志向が高まっている。実際、ナチュラルコスメに特化したコスメフェア、Ekocudaが開催されている(写真1)。2016年に第1回Ekocudaが開催され、66のコスメブランドが出展、8000人が来場した。そして2018年に行われた第5回Ekocudaには約180のブランドが出展し、来場者は約2万人まで膨らんだ。2年で規模が約3倍に拡大したことから、ポーランド国内でのオーガニックコスメに対する関心が高まる結果となった。今やオーガニック化粧品の市場は急成長を遂げ、オーガニックの新たなポテンシャルの大きい市場を形成している。
(写真1:コスメフェア/ Ekocuda)


(写真2: SHIRO ) (写真3:SHUNOBI)
また、SHUNOBI(シュノビ)は、日本酒の持つパワーに着目して開発された世界でも珍しい『日本酒オーガニックコスメ』である。酒粕は天然成分を多く含む他、アンチエイジング効果や美白効果があると言われている(写真3)。
日本とE U間のE P A(経済連携協定)の締結でヨーロッパとの結びつきの強化が期待され、世界中で消費者の健康志向が高まる今、美白効果やくすみ改善効果をもたらす酒粕や天然素材を使用した安心安全な日本ならではのオーガニックコスメの海外市場参入の可能性に期待が寄せられている。
<出所>
写真1:Ekocuda https://www.facebook.com/pg/ekocudacom/photos/?ref=page_internal
写真2:SHIRO https://shiro-shiro.jp/
写真3:SHUNOBI https://www.shunobi.tokyo