<ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>
一般的に、オーガニックコットン(写真2)は化学薬品の使用による健康負荷、環境負荷を最小限に抑えていることや児童労働の禁止などの基準にクリアして初めて、オーガニック認定を受けることができる。よって、オーガニックコットンを使用するメリットとして、土壌、水質汚染の軽減、労働者に安心、安全な労働環境を提供できることが挙げられる。そして、持続可能な開発目標、SDGsの観点からは「つくる責任、使う責任」という目標が達成可能である。
近年日本でも、オーガニック食品の高まりと同様に、特に繊維製造業界でのオーガニックコットンの使用が高まりつつある。東洋羽毛工業会社は、2020年にオーガニックコットン100%の羽毛掛け布団、BIOSLEEPを発売した。BIOSLEEPはポーランドで公的認定された認証機関「AGRO BIO TEST」の認証を受けた農場で育てられたポーランド産オーガニックグース(写真3)の羽毛とインド産のオーガニックコットン100%を使用した羽毛布団だ。また、ユニ・チャームもオーガニックコットン配合表面シートを使用した紙おむつ、ナチュラルムーニーを開発した。実際に、ナチュラルムーニーは従来品より柔らかく、安心できる素材を使用していると人気が高い。
また、最近では食からコスメ、アパレルまであらゆる分野でのオーガニックの普及を目的としたオーガニックの展示会も開催されている。オーガニックフォーラムジャパン(OFJ)は2016年から、Organic Lifestyle EXPOを企画開催している。展示会では企業、消費者、業界関係者が交流する場が設けられる。例年200社を超える企業が出店し、来場者も2万人を超えており、年々の盛り上がりの増しからオーガニック志向の高まりがみられる。(写真4)
地球温暖化や大気汚染染などの環境問題が地球規模で課題とされている中で、ナチュラルフードやオーガニック食品だけではなく、繊維業界など多様な分野で自然環境への負荷に配慮した商品が求められている。次回、若者の間に大ブームを引き起こしているナチュラルコスメに注目したい。
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