2023年6月1日木曜日

 <ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

中国の寧波からの代表団がポーランド訪問 

 

ポーランド投資貿易庁の専門家は、中国の寧波からの代表団と貿易関係発展のさらなる展望について話し合いました。

会談に同席した寧波の李光定副市長はポーランドの経済的安定性を高く評価しました。また、ポーランドの重要な人的資源の重要性も強調しました。会談の中で両者は、「寧波で毎年開催される最大級の消費者イベントである中国・ECEC博覧会にポーランドの企業家が出展していることに満足している」と述べました。今年の博覧会では11社のポーランド企業が参加し、中国のパートナーと数多くのB2Bミーティングを行いました。

寧波はポーランドとの経済交流量において、中国の中でも重要な地域のひとつです。この工業の中心地は中国の東海岸、浙江省に位置し、寧波から中・東欧諸国へ輸出される商品の半分以上はポーランド向けになっています。寧波は金融の中心地である上海の近くに位置し、世界でも有数の規模を誇る寧波舟山港があります。寧波・舟山港を経由するポーランドとの経済協力額は25億ドルと見積もられています。

今回の話し合いで、双方は「さらに関係を強化し、経済協力を発展させていきたい」と意欲を示しました。近年、中国のロシアとの関係に懸念を示す声が東欧諸国の中で高まり、中国離れの動きが見られています。ポーランドも、世界有数の親米国として、ロシアウクライナ戦争下でもロシアとの関係を深める中国に反対する姿勢を示しています。一方、貿易の面では、中国はポーランドにとって第二の貿易相手国です。しかし、中国に対する貿易赤字が目立っています。2021年の統計によると、ポーランドから中国への輸出額は37億ドルであったのに対し、輸入額は458億ドルとなり、大幅な貿易赤字となっています。親米国として中国に対して明確に友好な態度を見せることができないポーランドですが、今回の話し合いを通して深刻な貿易赤字を是正する狙いがあるのかもしれません。

写真:ポーランド投資貿易庁より


0 件のコメント:

コメントを投稿