2023年4月13日木曜日

 <ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

ポーランド投資貿易庁、大阪万博出展の詳細を発表

 

413日に2025年大阪万博の公式式典が開催され、ポーランドの出展準備を担当するポーランド投資貿易庁が万博出展の詳細を発表しました。「万博に参加することで、ポーランドは国際的な舞台でのイメージを強化し、新たな経済的接点を確立したいと考えている」とポーランド投資貿易庁は発表しました。

ポーランドは「Saving Lives」ゾーンでパビリオンを出展する予定です。このサブテーマは、「現代技術による健康支援、安全性の強化、精神的安寧、人間と自然の調和的共存」に関するものです。このパビリオンで、偉大な業績を想い起こさせるだけでなく、次世代を担う人々の未来にとって重要な問題を提示することができるでしょう。

ウクライナは、今回の大阪万博に参加を表明した初めの9か国のうちの1つとして、積極的に準備に取り組んでいます。近年ウクライナ支援を積極的に行い、世界の中での注目度があがるポーランドですが、この万博を機にさらにイメージアップを図ることができるかもしれません。

2023年4月6日木曜日

 <ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

ポーランドによるウクライナ支援

~機械・設備についてのウェビナー開催~

 

ウクライナの復興に関する協議の一環として、機械・設備について議論されました。ポーランド貿易投資局のワルシャワ事務所では、ポーランド企業の代表とウクライナ側とのバーチャル会議が、開発技術省協力貿易局のアレクサンデル・シーマスコ副局長によって開催されました。シーマスコ副局長は、「ウクライナの復興といえば、主要インフラの復旧だけでなくウクライナ経済の潜在力を回復させることである」と主張しました。また、「そのためにはポーランドからの技術や機械の供給が不可欠である」とも述べました。

ハイブリッド方式を活用したこの会議では、ウクライナの企業、団体、業界団体の代表の多くが遠隔地から参加しました。参加者はウクライナの機械産業の現状、現在のニーズ、復興計画について発言する機会を得ることができました。UkrMashBud Associationのウラジミール・サンチェスコ会長は、「戦争にも関わらず産業は継続的に機能しようとしており、ポーランドの請負業者と絶えず協力することができている」と強調しました。

ウクライナ商工会議所産業政策委員会委員長のヴォロデミル・ウドヴィチェンコ市長は、ウクライナでの自動車の生産が落ちていないことに触れ、「この戦争下でもウクライナの経済が機能している」ことを強調しました。その一方で、「ウクライナ国内の需要が国内生産を上回っており、商品の輸入に大きなニーズがあるため、ウクライナの機械輸入の見通しは安定している」とも述べました。

このセミナーを通して、ポーランドはウクライナ側のニーズをより理解し、支援に向けての見通しをたてることができたのではないでしょうか。長引くロシア・ウクライナ戦争で、ポーランドを含めた先進国がいかにウクライナのニーズをくみ取り、どのような支援をしていくかがウクライナ復興のかぎを握ることは間違いないでしょう。


写真:ポーランド投資貿易庁より

2023年4月1日土曜日

 <ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

水素技術フェア "H2POLAND" が開催

 

3月にポーランドのポズナンで”H2POLAND”が開催されました。”H2POLAND”はポーランド及び中東ヨーロッパで初の水素技術貿易フェアとなりました。フェアでは、水素技術に関する知識やビジネスの関係の構築の場となりました。

ヨーロッパでは近年、地球温暖化への対策・ロシアへのエネルギー依存からの脱却を図るための一つの手段として、脱炭素化への動きが強まっています。エネルギーのうちの約4割をロシアに依存するEU圏では、ロシアへのエネルギー依存からの脱却は喫緊の課題となっています。ポーランドもウクライナを積極的に支援する国として、脱炭素化に率先して取り組む動きを示しています。ポーランド政府が20212月に策定した「2040年までのエネルギー政策」では、早ければ2022年度末までにロシアへのエネルギー依存から完全に脱却する意向を示しました。ポーランドは2015年には72%の天然ガス、2010年から2014年には90%の原油をロシアから輸入していました。

世界第五位の水素生産国として、今回のフェアで自国の技術力をアピールする狙いがあるとみられます。