2022年12月12日月曜日

 <ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

ポーランドの化粧品メーカー
スウェーデンのイノベーション・オーガニック・スカンジナビア賞を受賞

 

202212月にスウェーデンのマルメで開催されたオーガニック見本市のEco Living Scandinavia、Nordic Organic Food Fair 2022で、ポーランドの化粧品メーカーである”Be the Sky Girl” がイノベーション・オーガニック・スカンジナビア賞を受賞しました。またこの見本市では、20近くのポーランドのブランドが賞を獲得しました。

2022年のエコ・リビング・スカンジナビアと北欧オーガニック・フードフェア2022は、「ポーランド・イヤー」というタイトルでフェアを開催しました。ポーランド投資貿易庁スウェーデン事務局では、化粧品パビリオン「ナチュラル・ビューティー・ポーランド」を設置しました。パビリオンには、4 SzpakiHagiMokannNatural Baby CareSimply MoreBe the Sky Girl6社の製品が展示されました。

賞を受賞したBe the Sky Girlのブランド創設者のうちの一人であるエルジビエタ・カルヴィク氏は「受賞によりスウェーデンのクライアントの目から見て自分たちの商品がより強いブランド認知を築くことができ、多くのものを得ることができた」とコメントしています。

EU全体でも最も化粧品にお金をかけている国として知られるスウェーデンで、このような賞を受賞することができたことは、今後のポーランドの化粧品産業が発展していくための大きな一歩になったことに間違いないでしょう。


写真:ポーランド投資貿易庁より





2022年12月2日金曜日

 <ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

ウクライナのエネルギー産業に関するウェビナーが開催

 

ウクライナへの輸出再開と戦後復興に向けたポーランド企業との協力の一環として、新たなウェビナーが開催されました。このイベントでは、ウクライナのエネルギー部門・戦争被害からの復興に関する課題、システムの近代化の見通し、ポーランドの企業や機関が提供できるものは何か、といったことについて議論されました。

ウクライナの送電会社ウクレネルゴ(Ukrenergo)の投資ディレクターであるオレグ・パブレンコ氏は、エネルギー・インフラへの攻撃により国の大部分で電力が不足し、戦争によるインフラへの被害について報告しました。「ウクレネルゴ(Ukrenergo)の協力により、インフラの一部を復旧させることに成功しましたが、ネットワークの修復に必要なウクライナの国内資源は底をついている」と強調しました。また、主に変圧器などの設備面・ウクライナの勝利後のエネルギー転換継続のための支援の必要性があることを述べました。

ウクライナ側の主張に対して、欧州・ウクライナエネルギー機関協会のカテリーナポリャコヴァ氏は、「戦争終結後の目標は、ウクライナのエネルギーシステムの基準を欧州の要件に適合させ、EUへのエネルギー輸出を増加させることである」と強調しました。ロシアによる攻撃の被害で、再生可能エネルギーの生産は50%減少しました。

ウェビナーの第1部は、ウクライナ・エネルギー憲章事務局のオレクサンドル・ラクシオノフ氏によるウクライナのエネルギー資源の状況についての説明で閉幕しました。「ウクライナはヨーロッパ最大級のガス貯蔵量を誇りますが、ガス資源の約15%、石油埋蔵量の10%以上が占領地域にあるため、攻撃の危険性から大幅に減少している」と、戦争によるエネルギーインフラへの被害について付け加えました。 

2部では第1部を踏まえ、ウクライナのエネルギー部門の再建を支援するための援助プロジェクトとポーランド企業への可能性について議論が行われました。参加者は、主にポーランドの輸出信用保険会社(KUKE)と国家開発銀行(BGK)が提供する支援ツールについて学びました。ポーランド石油企業PKNオーレンの代表は、ウクライナ市場との協力の経験について語りました。

長い間厳しい戦況が続くロシア・ウクライナ戦争ですが、戦争終結後早くウクライナの人々が普通の生活を送ることができるようにいかに支援できるか、このようなウェビナーなどを通じて模索していくことが大切になることでしょう。

2022年12月1日木曜日

 <ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

ポーランド投資局 コスメ産業拡大のためアジアへの貿易使節団を派遣

 

ポーランド投資局は、ベトナム、シンガポール、フィリピンの3つの東南アジア諸国への貿易使節団を組織し、ポーランドの化粧品会社を派遣しました。この貿易ミッションに参加した10社の化粧品会社は、国際見本市への参加、研修、可能性のある契約先との商談を行いました。コスメ産業を更に拡大するため、新たな販路を開拓する狙いです。

この貿易ミッションでは、化粧品企業がアジア太平洋最大級の化粧品産業見本市であるコスモプロフ・アジアに参加しました。50,000平方メートルの会場に18の国と地域のパビリオンが設けられました。ポーランドゾーンでは、ポーランド貿易投資局のブースと20の個人出展社が設置されました。この見本市で、ポーランド貿易投資局のマチェイ・シュミギエル氏は、「シンガポールの中心部で合計30社のポーランドブランドの製品をアピールすることができました」と成果について伝えました。

また、今回のミッション参加者のために、ポーランド貿易投資局は特別なトレーニングセッションを実施し、ハラル認証やオンライン販売に関する要件など、市場特有の事情についてレクチャーを行いました。貿易投資局の外国貿易事務局が持つ現地との幅広いネットワークを駆使し、ポーランドの実業家たちは大手小売りチェーンや流通業者の代表者たちとも交流することができました。

ポーランドのコスメ産業は、ヨーロッパ連合(EU)の中で5番目に大きく、近年非常に成長しています。そのため、意欲的に新しいマーケットを探している状況です。新型コロナウィルス、ロシアによるウクライナ侵攻により国際情勢が変わる中、ポーランドにとっての新たなマーケットとしてアジアが注目されています。

アジアは世界最大の化粧品市場であり、世界の売上高の38%を稼ぎだし、ASEAN経済圏は66000万人に近い顧客へアクセスできる可能性を秘めています。美容業界の世界的なトレンドに付随し、スキンケアやヘアケア製品、カラー商品により多くの支出をする消費者が多くいる市場であると予想されています。

しかし、アジアに参入するためにはSNSによるブランドプロモーションに費用をかけるなど、長期的な拡大戦略を準備する必要があるとポーランド貿易投資局は考えています。そのため、ポーランド投資局は化粧品企業の更なる販路拡大に向けて、協力していく姿勢を見せています。

ポーランドの化粧品は日本ではまだ見かけることが少ないですが、自然派かつ比較的安価であるため、ナチュラルコスメを好む日本の市場でも人気になる可能性が十分にあると考えられます。以前日本で韓国コスメが爆発的にヒットしたように、ポーランドコスメの更なる活躍に期待できそうです。